造幣局では便宜上、平等院鳳凰堂が書かれている面を「表」、年号の記された面を「裏」としているが、明治時代の硬貨と異なり法律上、
十円硬貨に表裏はない。 表面には「日本国」と「十円」そして平等院鳳凰堂が、裏面には「10」と製造年、常盤木(ときわぎ)がデザインされている。
10円玉は、昭和26年から現在に至るまで発行されていますが(俗称、ギザ10・132本の溝)、1年だけつくられなかった年があります。
それは、昭和31年!昭和32年〜34年までの生産枚数も他の年に比べて非常に少なく貴重(特に昭和33年)であると言えます。
本来、鳳凰堂に乗っている鳳凰は雄なので、尾が下がっているべきものなのですが、昭和26年に現在の形の10円玉の製造が始まった当初は、
尾が上がっている雌の鳥が描かれていました。(そもそも鳳凰は神獣であり雄雌を超越した存在です平等院の鳳凰は真っすぐ後ろへ尾を上向きに伸ばし根本の羽が下がってるだけ。)
10円玉の流通が始まった昭和27年、早々に沢山のクレームが入り、急遽図柄を修正し、今に至っています。
そのため、27年の10円玉には二種類が存在し、26年は全てが本来の姿でない鳳凰が描かれているというわけです。